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2006年5月9日の中国外交部劉建超報道官の定例記者会見
2006-05-11 00:00

 

  2006年5月9日の中国外交部劉建超報道官の定例記者会見のうち、日本関係の一問一答は次の通り。

  問 共同通信は外務事務次官の話として、日中両国の外相が今月末、カタールで開かれるアジア協力対話会議で会談すると伝えている。このニュースを確認できるか。日米両国は先週、新しい防衛指針を発表し、双方の軍事同盟により多くの内容を盛り込んだが、中国のコメントは。

  答 中国の戴秉国外務次官と日本の谷内正太郎外務事務次官が5月7日から9日まで行った第5回中日戦略対話で、双方は多国間の場で両国の外相会談を行う問題を検討した。中日双方はこの問題についてさらに協議するだろう。

  2番目の問題について。二国間取り決めである日米同盟は二国間の範ちゅうを超えるべきでなく、まして第三国に対するものであってはならない、とわれわれは考えている。日米双方が地域諸国の安全に対する強い関心を尊重し、地域の平和と安定に役立つようなことを少しでも多くやるよう希望している。

  問 第5回中日戦略対話で、具体的にどのような議題が話し合われたのか、どのような前進があったのか。唐家叙ヘ国務委員の朝鮮訪問の目的はなにか、どんな成果が得られたか。

  答 第5回中日戦略対話は5月7日から9日まで行われたもので、双方は共に関心をもつ重大な問題について突っ込んだ意見交換を行った。戴秉国次官は胡錦涛主席が3月31日に日中友好7団体責任者との会見で発表した談話の精神について全面的に説明し、両国関係の改善と発展に影響を与えている政治的障害を速やかに取り除くため、双方が共に努力するよう、とりわけ日本側が中国と同じ目標に向かって行動するよう希望した。双方は、5月中旬に第5回東海問題協議を開催することで合意した。双方は多国間の場で中日外相会談を行う可能性を検討した。

  2番目の質問については、私の知るところ、唐家叙ヘ氏は先ごろ朝鮮を実務訪問した。具体的状況について皆さんに紹介する権限は与えられていない。

  問 中日両国外相がカタールのアジア協力対話会議の際に会談する可能性はどれくらいあるのか。5月9日、国連加盟国は人権理事会の構成国を選出するが、コメントは。

  答 中日双方は外相会談の問題を検討したが、さらに研究する必要がある。具体的結果がどうなるかは、協議の状況をみなければならない。

  2番目の問題についてだが、中国政府は一貫して人権および基本的自由の促進と保護に力を尽くし、国際的人権対話と協力に積極的に参画している。中国政府は人権理事会が公正で、客観的な、非選択的方式で人権問題を処理し、異なる文明、文化、宗教間の建設的対話と協力を強化することを支持する。中国が人権理事会のメンバーに選ばれることは、同理事会が世界各地で人権を促進、保護する偉大な事業に有益であると考える。

  問 中国側は来週行われる第5回中日東海問題協議に何を期待しているか。

  答 過去4回の中日東海問題協議の結果が示しているように、東海問題における双方の意見の食い違いは比較的大きく、問題も非常に複雑である。われわれは関係協議で双方の立場がたえず接近し、最終的にこの問題が解決されるよう希望している。過去4回の協議からみて、このような協議は有益である。

 

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