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第4回中日大学長フォーラム、西安で開催
2006-05-11 00:00

 

  中日両国間の教育分野の交流と協力を強化し、両国教育主管部門と大学間の相互理解を深めるための第4回中日大学長フォーラムが10日、西安で開催された。陝西省の陳徳銘省長、中国教育省の章新勝次官、日本文部科学技術省の近藤信司文部科学審議官が開幕式に出席した。

  陳省長は次のようにあいさつした。経済のグローバル化が進むなか、教育分野の国際交流と協力を強化することは時代の必然的な流れである。中日大学長フォーラムは双方が高等教育分野でハイレベルの対話と交流を進めるためのイベント、好ましい協力を進めるための場になっている。フォーラムは両国の高等教育の発展を促進することに重要な役割を果たし、両国の友好往来と両国関係の発展を促進してきた。

  さらに次のように述べた。陝西省は中国の教育・文化大省に成長しており、陝西の高等教育は中国の高等教育において重要な地位を占めている。今回のフォーラムは、陝西省が高等教育分野の国際協力と交流を拡大し、経済と社会を発展させるうえでの高等教育の基礎的役割を強化し、教育の質を高め、革新精神、革新能力、国際競争力を備えた資質の高い人材を育てることにとって、重要な意味をもっている。

  章次官は基調発言で次のように指摘した。中日両国の大学は人材養成や科学研究で共通のチャレンジと課題に直面している。大学は社会の発展のため思想的支援、知識的支援、技術的支援を提供しており、地域の発展、国際交流と協力を促進するうえで代替できない役割を果たしている。両国大学間の協力はアジア全体の高等教育分野の交流と発展を促進することに積極的な役割を果たすことになろう。

  また「調和のとれた21世紀志向の中日関係を再構築し、両国と地域の共同繁栄と発展を促進することは、両国の大学の回避できない歴史的責任である」と強調した。

  近藤審議官は「中日両国の大学は変革という重要な段階を迎えている。知識を社会基盤とする21世紀に、アジアに属する日本と中国が高等教育分野で密接な協力を進め、両国の友好関係を深めることを期待している」と表明した。

  フォーラムは中国教育省の主催で、西安大学が開催した。中国の16大学、日本の15大学の学長が「グローバル化とアジア地域の協力が進むなかで中日両国の大学が全面的な協力を進めるための仕組みと方法」をテーマに討議を進め、1対1の実務協議を踏まえ両国大学間の具体的協力に関する取り決めに調印した。

  (西安06年05月10日発新華社電)

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