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2006年5月25日の中国外交部劉建超報道官の定例記者会見
2006-05-29 00:00

 

 2006年5月25日の中国外交部劉建超報道官の定例記者会見のうち、日本関係の一問一答は次の通り。

 問 山東省莱西市で21日、日本人殺害事件が起きたが、具体的状況を説明して頂きたい。

 答 私は事件について聞いていない。調べてみましょう。

 問 カタールで行われた中日外相会談をどう評価するか。

 答 今回の中日外相会談については、関係のメディアが十分報道し、両外相が会談で述べた重要な立場を紹介しているので、ここでは繰り返さない。私が強調したいのは、日本の指導者が第二次大戦のA級戦犯を祀る靖国神社を参拝していることについて、李肇星外相が特に中国の立場を説明したことである。李外相は、日本の指導者の靖国神社参拝は中日関係の改善・発展の重大な障害となり、中日関係の政治的基礎を損なっており、これは両国が解決すべき重要な現実的課題であると指摘した。中日関係の改善・発展を実現するには、靖国神社問題は避けて通れない、不可避の問題である。双方はその他の重要な協力分野についても意見を交換し、戦略対話の強化、経済・貿易分野の協力および人的往来などで重要な共通認識に達した。双方は共に努力して、戦略対話を強め、障害を排して、中日関係の改善・発展をはかりたいと表明した。

 問 麻生外相は中国側を失望させる発言を何度も行ってきたが、カタールでの会談で、中国は麻生外相に対する見方と態度を変えたのか。

 答 麻生氏は日本の外相であり、中国が中日関係を改善、発展させる過程で協力する必要のある重要な相手である。両国外相の今回の会談は中日関係の改善・発展に有益なものだった。李肇星外相と麻生外相は会談で、双方が共に努力して中日関係の改善・発展の主要な障害を排する、他の分野の協力を強めるなど、いくつか共通認識に達した。われわれはこれを前向きに評価している。また中日関係の根本的問題は歴史問題であり、特に日本のごく少数の指導者が靖国神社を参拝している問題であるということを重ねて申し上げたい。


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